バードウォッチングにおすすめの双眼鏡を探しているけれど、たくさん種類がありすぎて、選び方が分からず困っていませんか。
特に初心者の方だと、倍率は8倍と10倍のどちらが良いのか、明るさや口径、防水性の重要性、持ち運びに便利な重さの軽量モデルなど、考えるべき点が多くて迷いますよね。
また、眼鏡やメガネをかけたまま快適に使えるか、子供と一緒に楽しめるモデルはあるのか、性能を追求した最強の一台はどれか、といった具体的な疑問もあるでしょう。
さらに、基本的な使い方やスマホでの撮影方法、おすすめのメーカー、双眼鏡はどこで売ってるのか、三脚は必要か、双眼鏡と単眼鏡どっちを選ぶべきか、購入した双眼鏡は天体観測にも使えますか、そもそも望遠鏡との違いは何ですか、など知りたいことは尽きないはずです。
この記事では、そんなあらゆる疑問をすべて解消し、最高のバードウォッチング体験へとあなたを導くガイド役として、後悔しない一台を見つけるお手伝いをします。
【結論】バードウォッチング用双眼鏡|初心者におすすめはこれ!
- ニコン(Nikon) PROSTAFF P7 8×30
- ペンタックス(PENTAX) Jupiter 8×40
- コーワ(Kowa) YFII30-8 8×30
たくさんの双眼鏡があって迷ってしまう方のために、結論からお伝えします。
バードウォッチングをこれから始める初心者の方が、最初の一台として選んで間違いのない双眼鏡はこの3つです。
1. ニコン(Nikon) PROSTAFF P7 8×30

ポイント:信頼のニコン製!バランスの取れた優等生
明るさ・クリアさ・軽さの三拍子が揃った、評価の高い入門機です。
防水仕様でどんな場面でも安心して使える、まさに「迷ったらコレ」というべき一台と言えます。

2. ペンタックス(PENTAX) Jupiter 8×40

ポイント:1万円以下で手に入る!明るさ重視の高コスパ機
この価格帯では珍しい40mmの大口径レンズを搭載し、圧倒的な明るさを実現。
予算を抑えつつ、とにかく明るく見やすい双眼鏡が欲しい方に最適な選択肢です。

3. コーワ(Kowa) YFII30-8 8×30

ポイント:抜けの良さが魅力!愛好家も認める確かな品質
バードウォッチャーに人気の専門メーカーが手掛ける入門機。
クリアな視界と自然な色再現性に定評があり、野鳥本来の美しさを存分に楽しめます。

【バードウォッチング用双眼鏡】おすすめの選び方を徹底解説

第1章でご紹介した「初心者におすすめの3台」。では、なぜその双眼鏡が”間違いのない一台”なのでしょうか。
ここからは、その理由となる後悔しないための双眼鏡選びの重要ポイント6つと、覚えておきたい心得を詳しく解説していきます。
- ポイント①:倍率
- ポイント②:明るさと口径
- ポイント③:視野の広さ(実視界・見掛け視界)
- ポイント④:防水性能
- ポイント⑤:重さ(軽量さ)
- ポイント⑥:眼鏡対応(アイレリーフ)
- 【心得】価格と性能は比例する
ポイント①:倍率

バードウォッチング用の双眼鏡選びで、多くの方が最初に悩むのが倍率です。
一般的に8倍から10倍が最適とされていますが、それぞれに長所と短所があります。
倍率が高ければ良いというわけではなく、ご自身の観察スタイルに合ったものを選ぶことが大切です。
8倍のメリット・デメリット
8倍モデルの最大の長所は、視野が広くて明るい点にあります。
これにより、動きの速い小鳥を視界に導入しやすく、追跡も容易です。
手ブレの影響も比較的少ないため、特に双眼鏡の扱いに慣れていない初心者の方が最初に手にする一台として最適です。
一方で、遠くにいる鳥を大きく見たい場合には、少し物足りなさを感じるかもしれません。
10倍のメリット・デメリット
10倍モデルは、遠くにいる対象をより大きく、詳細に観察できるのが魅力です。
干潟や広い湖沼など、鳥との距離が離れているフィールドで特に威力を発揮します。
ただし、8倍に比べて視野が狭く暗くなるため、鳥を視界に入れるのに慣れが必要です。
また、手ブレの影響が大きくなるため、しっかりと脇を締めて構えるなどの工夫が求められます。
>>【さらに詳しく】双眼鏡の倍率の見方と最適な選び方|初心者も安心の完全ガイド
ポイント②:明るさと口径

野鳥が活発になる早朝や夕暮れ時、あるいは薄暗い林の中では、双眼鏡の明るさが観察の質を大きく左右します。
この明るさを決める主な要因は、対物レンズ有効径=口径です。
スペック表記「8×32」などの後半の数字が口径(この場合は32mm)を示しており、この数値が大きいほど多くの光を集めることができ、明るく解像度の高い視界が得られます。
バードウォッチングでは、明るさと携帯性のバランスから30mm〜42mmクラスの口径が主流です。
特に初心者の方は、汎用性の高い30mm台のモデルから選ぶのがおすすめです。
また、レンズ表面に施されるコーティングも明るさに影響します。光の透過率を高める「フルマルチコート」が施されたモデルを選ぶと、よりクリアな視界を実感できるでしょう。
>>【さらに詳しく】双眼鏡の明るさ・口径の選び方はこちら(準備中)
ポイント③:視野の広さ(実視界・見掛け視界)
バードウォッチングにおいて、視野の広さは鳥の見つけやすさに直結する、見逃せない重要なスペックです。
木々の間を素早く飛び回る野鳥の動きをスムーズに追うためには、一度に広い範囲を見渡せる性能が求められます。
視野の広さは、主に「実視界(じっしかい)」と「見掛け視界(みかけしかい)」の2つのスペックで判断します。
実視界:物理的に見渡せる範囲
双眼鏡をのぞいた時に見渡せる範囲を、角度で示したものが実視界です。
この数値(角度)が大きいほど、より広い範囲をカバーでき、目標物が探しやすくなります。

一般的に、倍率が高くなるほど実視界は狭くなる傾向があり、その結果、視界の中で鳥を探し出すのが少し難しくなります。
見掛け視界:覗いた際の臨場感
一方で、実際に双眼鏡を覗いた時の迫力や没入感を左右するのが見掛け視界です。
双眼鏡をのぞいた時に、その視界がどれだけ開けて感じられるかを角度であらわしたもので、見掛け視界が広い双眼鏡のほうが、より迫力のある視界を得ることができ、臨場感あふれる観察を楽むことができます。

現在の規格では、この見掛け視界が60°以上のモデルを「広視界タイプ」と呼び、動きの速い野鳥を追いかけるバードウォッチングには、この広視界タイプの双眼鏡が特におすすめです。
>>【さらに詳しく】双眼鏡の実視界と見掛け視界の違いはこちら(準備中)
ポイント④:防水性能

バードウォッチングは屋外で行う趣味であるため、突然の雨や夜露など、双眼鏡が濡れる可能性がある場面は少なくありません。
そのため、防水性能は非常に重要な機能です。
防水双眼鏡の多くは、本体内部に乾燥した窒素ガスを充填し密閉することで、雨水の侵入を防ぐだけでなく、温度差によるレンズ内部の結露(曇り)の発生も防ぐことができます。
これにより、雨の日や湿度の高い場所でも常にクリアな視界を保つことが可能です。
ライブやスポーツ観戦で急な雨に備える程度であればIPX4以上、バードウォッチングで本格的に使用するならIPX7のモデルを選ぶと、天候を気にせず観察に集中できるため安心感が高いです。
>>【さらに詳しく】双眼鏡の防水性能についてはこちら(準備中)
ポイント⑤:重さ(軽量かどうか)

双眼鏡を首から下げて長時間歩き回るバードウォッチングでは、本体の重さは疲労度に直結する重要な要素です。
どれだけ光学性能が優れていても、重すぎて持ち出すのが億劫になってしまっては意味がありません。
一般的に、500g前後(500mlのペットボトル飲料ほどの軽やかさ)が一つの目安となり、特に女性や体力に自信のない方は、これより軽い軽量モデルを選ぶと一日中快適に過ごせます。
最近のモデルは重心バランスが良く、スペック上の数値よりも軽く感じられるものもあるため、可能であれば実際に手に取って重さを確かめてみることをお勧めします。
ポイント⑥:眼鏡対応(アイレリーフ)

眼鏡を日常的に使用している方にとって、双眼鏡を覗くたびに眼鏡を外すのは大きな手間です。
メガネをかけたまま快適に使用するためには、「アイレリーフ」というスペックが重要になります。
アイレリーフとは、接眼レンズから瞳までの最適な距離のことで、この数値が長いと、眼鏡のレンズが邪魔にならずに視野全体を見渡せます。
眼鏡ユーザーの方は、アイレリーフが15mm以上ある「ハイアイポイント」仕様のモデルを選ぶようにしましょう。
>>【さらに詳しく】メガネと双眼鏡の選び方についてはこちら(準備中)
【心得】価格と性能は比例する

バードウォッチング用の双眼鏡選びで後悔しないためには、これまで解説してきたスペックも大事ですが、「価格と性能はある程度比例する」という原則を理解することも大切です。
安価すぎる製品には魅力がありますが、レンズの品質や本体の耐久性に課題を抱えている場合が多く、結果的に「安物買いの銭失い」になってしまう可能性があります。
野鳥との出会いは一期一会です。
その貴重な瞬間をクリアな視界で楽しむためにも、信頼できる光学機器メーカーの製品を選ぶことが、失敗しないための最初のステップとなります。
新聞広告などで見かける「100倍ズーム!」といった極端な高倍率を謳う安価な双眼鏡は、実際には視界が暗く、手ブレがひどくて実用的でないケースがほとんどなのです。
このように言うと、非常に高価なものを買う必要があるように聞こえるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。
初心者の方であれば、まずは1万円から3万円程度の価格帯で、評判の良い入門モデルから検討を始めるのがおすすめです。
この価格帯でも、基本的な性能を満たした優れた双眼鏡は数多く存在します。
大切なのは、スペックの数字だけに惑わされず、ご自身の観察スタイルや予算に合った、長く愛用できる一台を見つけることです。
【タイプ別】バードウォッチング用双眼鏡おすすめ【全9選】

バードウォッチング用双眼鏡の選び方のポイントを理解した上で、次に気になるのは「では、具体的にどのモデルを検討すれば良いのか」という点ではないでしょうか。
そこでここからは、当サイトがタイプ別に厳選した「おすすめの双眼鏡」をご紹介していきます。
- 【初心者・入門向け】まずはこの3台!
- 【子供・親子向け】軽くて使いやすいモデル3選
- 【中〜上級者向け】本気で選ぶならコレ!最強モデル3選
【初心者・入門向け】まずはこの3台!

ここからは第1章の「結論」でご紹介した、初心者の方が選んでまず間違いない3つのモデルについて、より詳しく解説していきます。
先ほどお伝えした「選び方の5つのポイント」を各モデルがどのように満たしているかに着目すれば、ご自身にとって最適な一台がどれか、きっと明確になるはずです。
1. ニコン(Nikon) PROSTAFF P7 8×30

世界的なカメラメーカーであるニコンが手掛ける、バードウォッチング入門機の「決定版」とも言えるモデルです。
長年の光学技術で培われたノウハウが注ぎ込まれており、明るくシャープな見え味と、自然な色合いの再現性には定評があります。
レンズには多層膜コーティングが施され、光の損失を最小限に抑制。
さらに本体内部には窒素ガスを充填した防水・防曇構造を採用しているため、突然の雨や気温差によるレンズの曇りを気にせず、安心して観察に集中できます。
バードウォッチングだけでなく、あらゆる場面で活躍してくれる汎用性の高さも魅力の一台です。
倍率 | 8倍 |
---|---|
対物レンズ有効径 | 30mm |
見掛け視界 | 62.6° |
防水性能 | あり |
重さ | 485g |
アイレリーフ | 15.4mm |
●バードウォッチングに最高の入門機
引用:Amazonレビューより
バードウォッチングを始めたばかりですが、野鳥の会の入門おすすめ双眼鏡でもあり購入しました。明るく視野も広く、とてもクリアに見えます。購入時は高価に思えてましたが、使い始めてコスパは最高だと気づきました!…

2. ペンタックス(PENTAX) Jupiter 8×40

「できるだけ予算を抑えたいけれど、見やすさは妥協したくない」。
そんな初心者の方が抱える悩みに、正面から応えてくれる驚異的なコストパフォーマンスを誇る一台です。
このモデル最大の特徴は、1万円以下という価格帯では非常に珍しい40mmの大口径対物レンズにあります。
多くの光を取り込めるため、日中はもとより、光量の少ない薄暗い林の中でも鳥の姿をはっきりと捉えることが可能です。
見掛け視界は59.6°と、広視界の目安である60°にわずかに届きませんが、実用上の差はほとんどありません。
むしろ、この価格でこれだけ広く迫力のある視界を実現している点は、特筆すべきでしょう。
信頼性の高い日本の光学メーカー「ペンタックス」製である安心感も大きな魅力。
本体はやや大きく重めですが、それを補って余りある明るい視界は、バードウォッチングの楽しさを教えてくれるはずです。
倍率 | 8倍 |
---|---|
対物レンズ有効径 | 40mm |
見掛け視界 | 59.6°(新式で計算) |
防水性能 | なし |
重さ | 735g |
アイレリーフ | 13mm |
●明るい
引用:Amazonレビューより
視野が広くて明るい。野鳥から星空まで使い勝手が良い。コストパフォーマンスも優れていてお勧めです。

3. コーワ(Kowa) YFII30-8 8×30

国内外の多くのバードウォッチャーから絶大な信頼を得ている専門メーカー、コーワの入門機です。
上位機種譲りの高い光学技術が投入されており、特筆すべきは視界のクリアさ、いわゆる「抜けの良さ」です。
これにより、鳥の羽の繊-細な色彩や模様を、驚くほど忠実に捉えることができます。
見掛け視界は55.4°と、スペックの数値上は広視界タイプではありません。
しかし、これは極端な視野の広さだけを追い求めるのではなく、レンズのクリアさや色の再現性といった「見え味の質」そのものを最優先した、専門メーカーらしい実直な設計思想の表れと言えるでしょう。
軽量かつ完全防水設計でフィールドでの扱いやすさも抜群。
数字だけでは測れない、質の高い見え味を求める方にこそ、選んでいただきたい一台です。
倍率 | 8倍 |
---|---|
対物レンズ有効径 | 30mm |
見掛け視界 | 55.4°(新式で計算) |
防水性能 | あり |
重さ | 475g |
アイレリーフ | 16.0mm |
●抜けがよい
引用:Amazonレビューより
探鳥に使用しているが抜けがよく林の中にいる小さな鳥もよく見える。製品自体しっかり作られていて購入後2年ほど頻繁に使用しているが故障はない。

【子供・親子向け】軽くて使いやすいモデル3選

子供と一緒にバードウォッチングを楽しむための双眼鏡選びでは、大人とは少し違う視点が必要です。
ポイントは
の3点です。
1. 軽量であること
まず、子供の体力や筋力を考えると、重い双眼鏡は長時間の使用に耐えられません。
200g~300g程度の、子供自身が無理なく扱える軽量なモデルを選んであげることが大切です。
2. 倍率が低めであること
次に倍率ですが、大人以上に手ブレが大きくなりがちな子供にとって、高倍率の双眼鏡は鳥を視野に捉えること自体が難しくなります。
視野が広く、ブレにくい6倍から8倍程度のモデルが、子供にとっては「見える」楽しさを実感しやすく最適です。
3. 眼幅の調整範囲が広いこと
そして意外と見落としがちなのが、両目の間隔である「眼幅」です。
大人の眼幅に合わせて設計されている双眼鏡では、子供の狭い眼幅に合わず、正しく覗けないことがあります。
子供も使用することを想定し、最短の眼幅が50mm程度まで調整できるモデルを選ぶと良いでしょう。
以下に、これらの条件を満たした、子供でも「見える」楽しさを実感できるモデルをご紹介します。
1. オリンパス 双眼鏡 8×21 RCII

オリンパスが手掛ける、おしゃれで軽量な入門機です。
190gという驚きの軽さと、子供の顔にもしっかりフィットする37mmから対応の眼幅調整機能が最大の魅力。
「両目で見えない」という初心者の失敗を防ぎ、お子様が自分で扱う最初の一台として最適です。
もちろん光学性能は上位機種に譲りますが、バードウォッチングの「発見する喜び」を体験させてあげる、最高の「はじめての双眼鏡」と言えるでしょう。
重さ | 190g |
---|---|
倍率 | 8倍 |
目幅 | 約37-72mm |
●子供へのプレゼント
引用:Amazonレビューより
子供が誕生日プレゼントに双眼鏡が欲しいというので、軽く、調整幅が大きく、日本メーカーから選びました。予想以上に小さくたため、子供でも持ち運びしやすく、大満足です。

2. PENTAX UP 8×21

手のひらサイズのコンパクトさが人気のロングセラーモデル。
約210gという軽さで、子供の首から下げても負担になりません。
フルマルチコーティングが施されており、小さなボディながら明るくクリアな視界を実現しています。
カラーバリエーションが豊富なのも嬉しいポイントです。
重さ | 210g |
---|---|
倍率 | 8倍 |
目幅 | 約56~73mm |
●持ちやすくて、メガネをしていても使いやすいです。
引用:Amazonレビューより
ピントも合わせやすく、キレイによく見えます。
価格もお手頃で、小学生の子供と共用して楽しんでいます。…

ビクセン アトレックライトII BR8×30WP

「子供が大きくなっても、そして親である自分も一緒に使える、本格的な一台が欲しい」。
そんな小学校高学年以上のお子様との兼用を考えているご家庭に最適なのが、この高性能モデルです。
重さは500gと、この記事で紹介する他の子供向けモデル(200〜300g)と比べると、ずっしりとした重さがあります。
しかし、その重さは、数多の技術が結集された本格的な光学性能の証でもあります。
他のコンパクトモデルとは一線を画す明るくクリアな視界は、お子様の知的好奇心を強く刺激するでしょう。
眼幅も最短49mmから対応しており、成長に合わせて長く使えます。
重さ | 500g |
---|---|
倍率 | 8倍 |
目幅 | 約49~70mm |
●木星の衛星も見えます
引用:Amazonレビューより
6×30のモデル。
天体観測から昼間の野外観測まで、オールラウンドに使えます。
重くないので取り回しも楽です。
天体観測には、やはり三脚にセットした方がブレなくて楽しいです。
木星の衛星もギリギリ見えます。…

【番外編】双眼鏡 ライブ用 子供 3-15歳

Amazonなどで3,000円前後で販売されている子供専用モデルも選択肢の一つです。
おもちゃのような外観ですが、基本的な光学性能を備え、防水性や耐衝撃性を高めた製品もあります。
重さも165gと軽く、何より子供自身が「自分の双眼鏡」として愛着を持ちやすいのがメリットです。
ただし、製作メーカーが不明のため性能に関しては未知数です。
購入の際は☆4以下のレビューも含めてチェックし、使いやすさなどをよく確認しましょう。

【中〜上級者向け】本気で選ぶならコレ!最強モデル3選

より本格的な観察を求める方や、2台目のアップグレードを検討している方のために、性能に一切妥協しない「最強」クラスの双眼鏡を紹介します。
これらのモデルは、最新の光学技術と最高品質の素材を結集して作られており、まるでガラスの存在を忘れるほどクリアで自然な視界を提供します。
1. コーワ(Kowa) GENESIS 33 8×33

日本の光学技術の粋を集め、特に野鳥の色をありのままに再現することに情熱を注ぐ専門メーカー、コーワ。
その思想を体現したモデルが、このGENESISシリーズです。
最大の特徴は、コーワの代名詞でもある「PROMINARレンズ(XDレンズ)」を搭載している点にあります。
これは、光がレンズを通過する際に発生する、最も厄介なノイズである「色収差(色の滲み)」を極限まで除去するために開発された特殊なレンズです。
これにより、例えば逆光の中にいる鳥の輪郭に見られる紫や緑の縁取りがほぼ皆無になり、驚くほどクリアで、どこまでも自然な色彩が目に飛び込んできます。
それは、派手さではなく、まるで磨き抜かれた空気を通して見ているかのような、静かで純粋な感動です。
「シャープさも大事だが、何よりも野鳥本来の羽の色を、忠実に、そして美しく見たい」。
そんな観察者の最も純粋な願いに、最高の形で応えてくれる一台。それがコーワのGENESISです。
倍率 | 8倍 |
---|---|
対物レンズ有効径 | 33mm |
見掛け視界 | 約58.4°(新式で計算) |
防水性能 | あり |
重さ | 590g |
アイレリーフ | 15.0mm |
●バードウォッチングに最適
引用:Amazonレビューより
コンパクトなボディからは想像もつかないほど広い視野で驚きました。
色収差や歪みもなく、色味も正確で立体感のある綺麗な像で観察できます。
この双眼鏡で鳥を見に出かけるのが、とれも楽しくなりました。
美しい鳥たちを手軽に観察するのに最適な双眼鏡だと思います。

2. ニコン(Nikon) EDG 8×42

ニコンが「最高の見え味」を追求し、一切の妥協を排して作り上げたフラッグシップモデルが、このEDGシリーズです。
MONARCHシリーズが優れた「バランス」を誇るのに対し、EDGは「光学性能の頂点」をひたすらに目指した一台と言えます。
その核心技術が、ニコンが誇る「フィールドフラットナーレンズシステム」です。
一般的な双眼鏡では視野の中心から外れるほど像が甘くなりがちですが、EDGはこの歪みを完璧に補正。
これにより、視野の隅々まで、まるでカミソリで切り取ったかのようなシャープな像を結びます。
EDガラスによる完璧な色収差補正と、光の透過率を極限まで高めたコーティング技術が相まって、そこに見えるのは、ありのままの自然な色彩と、鳥の羽一枚一枚のディテールまで見分けることができる、圧倒的な解像感です。
「スワロフスキーやツァイスと並び立つ、究極の一台が欲しい」。
そんなプロフェッショナルや、本物を知るハイアマチュアの要求に、ニコンが技術の粋を集めて応えた答え。それがEDG 8×42です。
倍率 | 8倍 |
---|---|
対物レンズ有効径 | 42mm |
見掛け視界 | 56.6° |
防水性能 | あり |
重さ | 785g |
アイレリーフ | 19.3mm |
●Nikonのフラッグシップ機
引用:Amazonレビューより
…主な用途は野鳥観察です。野鳥の美しさや魅力を最大限映し出してくれます。フィールドフラットナーレンズシステムですが、これは最高に良いですね。野鳥観察では、あまり効果を実感できないかな?と思っていましたが、視界の隅までクリアで、歪みの無い像を見せてくれるので、違和感も無く、長時間観察する事が出来るようになりました。…
正直、ここまで素晴らしい製品だとは思いませんでした。やはり、ネットの評価だけで無く、実際に覗いてみるのが一番ですね。(覗いたせいで欲しくなりましたが。。)
生涯の相棒として、永く使っていきたいと思います。

3. スワロフスキー(SWAROVSKI) NL Pure 8×32

すべての双眼鏡の頂点に君臨し、多くのバードウォッチャーが最終的に行き着く「憧れ」。
それがオーストリアの名門、スワロフスキーです。
NL Pureは、その伝説的な歴史の中でも最高傑作と評されるシリーズです。
この双眼鏡を覗いた者がまず口にするのは、その異次元の「視野の広さ」に対する驚きです。
視界の縁が感じられないほどに広がる圧倒的なパノラマは、もはや双眼鏡を「覗いている」という感覚を忘れさせます。
まるで自分自身がその場に瞬間移動したかのような、究極の没入感。
これこそがNL Pureが提供する、他の追随を許さない体験価値です。
その広大な視野を安定して支えるため、人間工学に基づいて完璧に計算された独特のボディ形状は、手に吸い付くようにフィットします。
「鳥を観察する」という行為そのものを、最も感動的な体験へと昇華させたい。
価格という制約をすべて取り払い、ただ最高の「体験」を求めるユーザーが最後に行き着く場所。
それが、Swarovski NL Pureです。
倍率 | 8倍 |
---|---|
対物レンズ有効径 | 32mm |
見掛け視界 | 約61.4°(新式で計算) |
防水性能 | あり |
重さ | 640g |
アイレリーフ | 18mm |
●凄い
引用:Yahooショッピングレビューより
さすがスワロフスキー。衝撃の見やすさです。改めてびっくりします。これを超える物はあるのか。…

【バードウォッチング用双眼鏡】よくある質問

ここでは、バードウォッチング用の双眼鏡に関して、多くの方が抱く疑問についてQ&A形式で回答します。
Q. 双眼鏡の正しい使い方は?
A. 双眼鏡の性能を最大限に引き出すには、使う前の正しい調整が不可欠です。
まず、左右のレンズの間隔を自分の目の幅に合わせる「眼幅調整」を行います。
次に、右目と左目の視力差を補正する「視度調整」を行います。
この2つの調整を一度済ませておけば、あとは中央のピントリングを回すだけで、いつでもクリアな視界を得ることができます。
鳥を視界に入れるコツは、まず肉眼で鳥を捉え、視線を外さずにそのまま双眼鏡を目に当てることです。
Q. スマホでの撮影はできる?
A. はい、可能です。
「スマートフォン用双眼鏡アダプター」というアクセサリーを使用することで、双眼鏡の接眼レンズにスマホのカメラを固定し、望遠撮影ができます。
ただし、光軸を正確に合わせるのが難しく、手軽に高品質な写真が撮れるわけではありません。
あくまで観察の記録用と考えるのが良いでしょう。
Q. おすすめのメーカーは?
A. 国内外に多くの優れたメーカーがありますが、特にバードウォッチングでは以下のブランドが人気です。
メーカー | 国 | 特徴 | 価格帯 |
ニコン (Nikon) | 日本 | 高い光学技術と信頼性。幅広いラインナップ。 | 入門~高級 |
コーワ (Kowa) | 日本 | 色再現性に定評。特に上位モデルの評価が高い。 | 入門~高級 |
ビクセン (Vixen) | 日本 | 天体望遠鏡で有名。コストパフォーマンスに優れたモデルが多い。 | 入門~中級 |
スワロフスキー | オーストリア | オーストリアの最高峰ブランド。クリアな視界と美しいデザイン。 | 超高級 |
カールツァイス | ドイツ | スワロフスキーと並ぶ最高峰。クリアで自然な見え味。 | 超高級 |
▶▶▶【もっと詳しく】人気メーカー5社の特徴を徹底比較した記事はこちら(準備中)
Q. 双眼鏡はどこで売っていますか?
バードウォッチングに適した品質の双眼鏡は、主に以下の場所で購入できます。
- カメラ・家電量販店
ヨドバシカメラやビックカメラなど。多くのモデルを実際に手に取って試せるのが最大のメリットです。専門知識を持つ店員に相談もできます。 - オンラインストア
Amazonや楽天市場、各メーカーの直販サイトなど。品揃えが豊富で、価格比較がしやすいのが利点です。ただし、実物を試せないため、事前のリサーチが重要になります。 - アウトドア用品店・専門店
野鳥観察用品を専門に扱う店舗など。専門的なアドバイスが受けられます。
ドン・キホーテなどで安価に販売されている双眼鏡は、バードウォッチングに必要な光学性能を満たしていないことが多いため、避けるのが賢明です。
Q. 三脚は必要ですか?
A. 通常の8倍や10倍の双眼鏡であれば、手持ちでの観察が基本となり、三脚は必要ありません。
しかし、12倍以上の高倍率モデルや、大口径で重い双眼鏡を長時間使用する場合には、三脚があると手ブレがなくなり非常に快適です。
三脚を使用するには、別途「ビノホルダー」というアクセサリーが必要になる場合があります。
Q. 双眼鏡と単眼鏡はどっちがいいですか?
A. バードウォッチングでは、両目で見ることで立体感や距離感が掴みやすく、長時間の観察でも疲れにくい「双眼鏡」が圧倒的におすすめです。
単眼鏡は非常にコンパクトですが、視野が狭く、動きの速い鳥を追うのには向きません。あくまで観察の補助ツールと考えるのが良いでしょう。
Q. 天体観測にも使えますか?
A. はい、兼用できます。
特に、対物レンズの口径が40mm以上の明るい双眼鏡は、星雲や星団の天体観測にも適しています。
バードウォッチングと天体観測は、どちらも「明るくクリアな視界」が求められるため、多くの点で共通しています。
一台で二つの趣味を楽しむことも十分に可能です。
Q. 望遠鏡との違いは何ですか?
A. バードウォッチングで使われる「望遠鏡」は、正しくは「フィールドスコープ」と呼ばれます。
双眼鏡との最も大きな違いは倍率です。
双眼鏡が8倍~10倍程度なのに対し、フィールドスコープは20倍~60倍といった高倍率で観察できます。
双眼鏡は広い視野で鳥を探し、動きを追うための道具、フィールドスコープは遠くの鳥をじっくり観察するための道具、と役割が異なります。
バードウォッチング用双眼鏡のおすすめ総括
この記事のポイントをまとめます。
- バードウォッチング用双眼鏡は初心者ならまず8倍がおすすめ
- 10倍は遠くの鳥を詳細に見たい中級者以上に向いている
- 明るさを決める口径は30mm台が携帯性とのバランスが良い
- 防水機能付きなら天候の変化やレンズの曇りを気にせず使える
- 長時間使うなら500g以下の軽量モデルが疲れにくい
- 眼鏡ユーザーはアイレリーフ15mm以上のモデルが必須
- 迷ったらまずニコン、ペンタックス、コーワの入門機を検討する
- 子供用は軽さ、低倍率、眼幅調整範囲が選ぶ際のポイントになる
- 最強モデルはEDガラスなど高度な光学技術が採用されている
- 双眼鏡の性能は正しい使い方と調整で最大限に発揮される
- スマホでの撮影は専用アダプターを使えば可能
- 購入は実機を試せる家電量販店か品揃え豊富なオンラインストアで
- 単眼鏡や望遠鏡とはそれぞれ役割が異なる
- 自分に合った一台を見つけることで野鳥観察は何倍も楽しくなる