広大な競馬場でレースを観戦する魅力は格別ですが、遠くのコースを走る馬群や、勝負どころの攻防を肉眼だけで捉えるのは難しいものです。
そんな時、競馬観戦の楽しさを何倍にも深めてくれるのが「双眼鏡」の存在です。
しかし、いざ双眼鏡が必要だと感じても、「一体、倍率は何倍のものを選べばいいのだろう?」「初心者におすすめのモデルは?」「ニコン製はどうなのか?」「プロの実況アナウンサーが使っているような高性能モデルはどう違うのか?」といった疑問が次々と浮かびますよね。
この記事では、そんなあなたの疑問に全てお答えします。
競馬用双眼鏡の選び方から最新の貸し出し・レンタル事情まで、観戦を最大限に楽しむための情報を詳しく解説していきます。
失敗しない「競馬用双眼鏡」の選び方

- そもそも競馬観戦に双眼鏡は必要か
- 観戦スタイルに合わせた選び方
- 最適な倍率は何倍かを知ろう
- 手ブレ補正と防水機能も重要
- メガネの人はアイレリーフをチェック
そもそも競馬観戦に双眼鏡は必要か

結論から言うと、競馬観戦において双眼鏡は必須アイテムではありません。
しかし、所有しているとレースの楽しさが何倍にも広がる”非常に便利なツール”です。
東京競馬場のような広大な競馬場では、スタンドから向こう正面(コースの反対側)までは数百メートルも離れており、肉眼では馬群が小さな点にしか見えません。
もちろん、場内には「ターフビジョン」と呼ばれる大型モニターが設置されており、レースの映像は常に放映されています。そのため、双眼鏡がなくてもレース展開を把握することは可能です。
ただ、双眼鏡の最大の魅力は、モニターの映像とは違う「自分だけの視点」でレースを追えることにあります。
応援している馬の位置取り、騎手の細かな手綱さばき、ゴール前の激しい攻防など、見たい瞬間を自分の意志でクローズアップできます。
また、レース前に行われるパドック(下見所)で、馬のコンディションを細かくチェックする際にも双眼鏡は絶大な威力を発揮します。
これから走る馬の毛ヅヤや筋肉の張り、落ち着き具合などを間近に見るように観察できるため、予想の精度を高めたいファンにとっては非常に重要なアイテムと言えるでしょう。
このように、双眼鏡は単に「遠くを見る」だけでなく、競馬観戦をより深く、主体的に楽しむための鍵となります。
観戦スタイルに合わせた選び方

双眼鏡と一言でいっても、その種類はさまざまです。自分の観戦スタイルに合わないものを選んでしまうと、かえって使いづらく感じてしまうこともあります。
ここでは、観戦スタイルに合わせた双眼鏡の選び方のポイントを解説します。
まず考慮したいのが、「何を一番見たいか」という目的です。
例えば、レース全体の展開や馬群の位置取りを把握したいのであれば、「実視界」や「見掛け視界」が広い、いわゆる広視界タイプのモデルがおすすめです。
視野が広いと、高速で動く馬群を追いかけやすく、大事な瞬間を見逃しにくくなります。
一方で、特定の騎手や応援している馬の走りをじっくり追いかけたい場合は、ある程度の倍率の高さが重要になります。
高倍率になるほど対象を大きく捉えられますが、その分、視野が狭くなり手ブレも目立ちやすくなるというデメリットも理解しておく必要があります。
さらに、持ち運びやすさも重要な選択基準です。
競馬場ではパドックとスタンドを行き来したり、長時間手に持って観戦したりすることも少なくありません。
特に女性や初心者の方は、できるだけ軽量でコンパクトなモデルを選ぶと、腕が疲れにくく快適に観戦を続けられます。重さが300g前後までのものであれば、比較的負担が少ないでしょう。
このように、ご自身の観戦スタイルや体力を考慮して、倍率、視界の広さ、そして重量のバランスが取れた一台を見つけることが大切です。
最適な倍率は何倍かを知ろう
競馬観戦用の双眼鏡を選ぶ上で、最も重要なポイントが「倍率」です。
結論から言うと、競馬場での観戦に最適な倍率は、8倍から12倍の範囲になります。
なぜなら、この範囲がレース全体の把握と、遠くの馬を大きく見るという二つの要素を高いレベルで両立できるからです。
「倍率が高ければ高いほど、よく見えるのでは?」と思いがちですが、一概にそうとは言えません。
実は、高すぎる倍率にはいくつかのデメリットが存在します。
- 手ブレが目立つ:倍率が上がるほど、わずかな手の揺れが視界の大きなブレとして伝わってしまいます。
- 視野が狭くなる:見える範囲が限定されるため、高速で移動する馬群を追い続けるのが難しくなります。
- 視界が暗くなる:同じレンズの大きさの場合、倍率が高いほど取り込める光の量が少なくなり、像が暗く感じられます。
これらの理由から、やみくもに高倍率のモデルを選ぶのではなく、観戦スタイルに合わせて適切な倍率を見極めることが非常に重要です。
スタンドでは「8倍~12倍」が最適
観客席からコース全体を見渡すような場合は、8倍から12倍のモデルが最もバランスに優れています。
例えば8倍のモデルであれば、比較的広い視野を確保できるため、馬群全体の動きや位置取りをスムーズに追うことができるでしょう。
一方で、10倍や12倍になると、向こう正面や最終コーナーといった遠い地点を走る馬の識別や、騎手の細かなアクションをよりはっきりと確認することが可能です。
もし初めて双眼鏡を購入されるのであれば、汎用性が最も高い10倍のモデルを選ぶと、様々なシーンで満足のいく結果を得やすく、失敗が少ない選択と言えます。
パドックでの利用は「6倍~8倍」で十分
レース前に馬の状態をチェックするパドックでは、観客と馬との距離が比較的近くなります。
そのため、スタンドでの観戦ほど高い倍率は必要ありません。
6倍から8倍程度の倍率があれば、馬の表情や毛ヅヤ、筋肉の張り、細かな仕草まで十分に観察することが可能です。
むしろ、これ以上の高倍率になると、かえって馬の全身を一つの視野に収めるのが難しくなってしまうこともあるため注意しましょう。
手ブレ補正と防水機能も重要

双眼鏡の基本性能に加えて、さらに快適な観戦体験を求めるなら、「手ブレ補正機能」と「防水機能」の有無も重要なチェックポイントになります。
手ブレ補正機能:クリアな視界を維持する強力な味方
特に10倍以上の高倍率の双眼鏡を使用する際に絶大な効果を発揮するのが、手ブレ補正(防振)機能です。
ゴール前の興奮で思わず手に力が入る瞬間や、長時間の使用で腕が疲れてきたときでも、この機能があればスイッチひとつでピタッと視界が安定します。
まるで三脚を使っているかのようなクリアな像を得られるため、騎手の細かな動きや馬の勝負服を正確に識別したい場合に非常に有効です。
ただし、デメリットもあります。
手ブレ補正機能付きのモデルは、内部に電子部品を搭載しているため、通常の双眼鏡に比べて価格が高く、重量も重くなる傾向があります。
また、作動させるために電池が必要になる点も留意しておく必要があります。
防水機能:屋外での観戦に安心感をプラス
競馬場は屋外施設のため、天候の変化は避けられません。
防水機能付きの双眼鏡なら、突然の雨に降られても内部に水が浸入するのを防いでくれるため、安心して観戦を続けられます。
また、防水モデルの多くは、本体内部に窒素ガスが充填されています。
これにより、レンズ内部の曇りを防ぐ効果があり、冬の寒い日や湿度の高い日でもクリアな視界を保つことができるのです。
急な雨だけでなく、様々な環境下で安定した性能を求めるのであれば、防水機能はぜひとも欲しい機能と言えるでしょう。
メガネの人は「アイレリーフ」をチェック
普段からメガネをかけている方が双眼鏡を選ぶ際には、「アイレリーフ」というスペックを必ず確認してください。
これを怠ると、せっかくの双眼鏡性能を十分に活かせず、非常に見えにくい思いをすることになります。
アイレリーフとは、双眼鏡の接眼レンズから、視野全体がケラレ(視界の縁が黒く欠けて見える現象)なく見える最適な目の位置までの距離のことです。

裸眼の人は接眼レンズに目を近づけることができますが、メガネをかけている人はメガネのレンズの厚み分、目と接眼レンズの間に距離ができてしまいます。
この距離を補うために、メガネ使用者にはアイレリーフが長いモデルが必要なのです。
具体的には、アイレリーフが15mm以上ある双眼鏡を選ぶのが絶対的な基準となります。
このようなモデルは「ロングアイレリーフ」や「ハイアイポイント」設計と表記されていることが多いので、製品仕様をよく確認しましょう。
また、多くの双眼鏡には「ツイストアップ(回転繰り出し式)見口」というアイカップが搭載されています。
メガネをかけている場合はこのアイカップを収納した状態で使用し、裸眼の場合は引き出して使用することで、誰でも最適な目の位置を確保できるように設計されています。
メガネの有無にかかわらず快適に使用するためにも、この機能が付いているモデルを選ぶと良いでしょう。
>>【関連記事】双眼鏡のメガネをかけたままの使い方とは?基礎知識や選び方を解説
競馬用双眼鏡を選ぶ|知っておきたい知識とおすすめモデル

- 競馬場で双眼鏡の貸し出しやレンタルは?
- 双眼鏡を選ぶ|気になる「ニコン」その強みとは
- プロの実況アナウンサーの双眼鏡とは?
- これで決まり!おすすめモデル紹介
競馬場で双眼鏡の貸し出しやレンタルは?
年に数回しか競馬場に行かないので、双眼鏡をわざわざ購入するのは少し抵抗がある、と考える方も少なくないでしょう。
そんな時に便利なのがレンタルサービスですが、ここで一つ知っておくべき重要な点があります。
結論からお伝えすると、現在、日本のほとんどの競馬場では、双眼鏡の貸し出しサービスは行われていないのが実情です。
かつては一部のJRA(日本中央競馬会)の競馬場でも貸し出しは行われていましたが、それらのサービスはすでに終了しています。
では、購入せずに双眼鏡を利用したい場合はどうすればよいのでしょうか。
現代における最もスマートな解決策は、オンラインで手軽に手配できる専門の双眼鏡レンタルサービスを活用することです。
オンラインレンタルのメリット

オンラインの双眼鏡レンタルには、購入を検討している方にとっても非常に魅力的な、独自のメリットが数多くあります。
まず最大の魅力は、プロも使用する数万円以上する高性能な「防振双眼鏡」を、1日数千円程度の手頃な価格で気軽に試せる点です。
購入するにはハードルが高い最新モデルでも、レンタルなら特別なレースの日にだけ利用するといった賢い使い方ができます。
また、手続きが非常に簡単なことも大きなメリットと言えるでしょう。
予約はウェブサイトで完結し、双眼鏡は自宅だけでなく、遠征先のホテルや空港カウンターで受け取ることも可能です。返却時も、付属の伝票を使って最寄りのコンビニから発送するだけなので、手間がかかりません。
さらに、豊富なラインナップから最適な一台を選べるのも嬉しいポイントです。
様々なメーカーや倍率の機種が揃っているため、観戦するレースや座席の位置に合わせて、自分にぴったりの双眼鏡を見つけることができます。
主要レンタルサービス比較
日本国内には複数の双眼鏡レンタルサービスがありますが、特に競馬観戦におすすめなのは以下の3社です。
| レンタルサービス | 価格帯の目安(防振モデル・3日間) | 最短レンタル期間 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| Rentio(レンティオ) | 3,000円~ | 0泊1日 | 都内の無人ロッカーでの受け取り・返却にも対応。その場合1日単位でのレンタルが可能。 |
| ゲオあれこれレンタル | 3,790円~ | 2泊3日 | 人気機種が豊富で比較的リーズナブルにレンタルが可能。往復送料が無料なのも魅力(一部地域は有料)。 |
| モノカリ | 5,700円~ | 2泊3日 | 全国配送対応。東京の店舗受取で最短2時間での当日受け取りが可能。 |
これらのサービスを活用すれば、購入を迷っている高性能モデルをレース当日にだけ試す、といった賢い使い方が可能です。
競馬場へは手ぶらで行き、最高の視界を手に入れるのも1つの方法です。
双眼鏡を選ぶ|気になる「ニコン」その強みとは

数ある双眼鏡メーカーの中でも、特に競馬ファンから高い支持を得ているのがニコン(Nikon)です。
長年にわたりカメラや光学機器を開発してきたニコンの双眼鏡は、その信頼性と卓越した見え味で定評があります。
ニコンの最大の強みは、やはりその優れた光学性能にあります。
カメラレンズで培われた高度な技術が双眼鏡にも惜しみなく投入されており、視界の隅々までシャープで歪みが少なく、明るく自然な色合いを再現します。
これにより、長時間の観戦でも目が疲れにくく、競走馬の毛ヅヤや勝負服の色をありのままに捉えることが可能です。
また、初心者向けのエントリーモデルから、本格的な観察に対応するハイエンドモデルまで、予算や用途に応じた豊富なラインナップが揃っているのも大きな魅力です。
代表的なシリーズには以下のようなものがあります。
スポーツスターEXシリーズ
軽量・コンパクトさを追求したモデルで、携帯性に優れています。スポーツ観戦での使用に特化しており、広い視界を確保できるモデルも多く、初心者にも扱いやすいと人気です。
PROSTAFF(プロスタッフ)シリーズ
優れた光学性能と高い防水性・耐久性を両立させた、コストパフォーマンスに優れるオールラウンドモデル。アクティブなシーンでの使用を想定しており、競馬観戦にも最適なシリーズです。
MONARCH(モナーク)シリーズ
ニコンの主力シリーズで、本格的なバードウォッチングからスポーツ観戦まで幅広く対応する高性能モデルです。特殊低分散(ED)ガラスを採用し、色にじみの原因となる色収差を効果的に補正。極めてクリアでハイコントラストな視界を実現します。
どのシリーズを選んでも、ニコンならではの高い品質と満足感が得られるでしょう。
プロの実況アナウンサーの双眼鏡とは?

テレビやラジオでレースの興奮を伝える競馬実況のアナウンサーたち。
彼らがレース展開を正確に把握するために使用している双眼鏡は、まさにプロの「商売道具」です。
多くの実況アナウンサーが愛用しているのが、「防振(手ブレ補正)機能」付きの双眼鏡です。
時速60km以上で走る馬群を、放送席からブレなく追い続けるためには、この機能が不可欠となります。
手ブレ補正スイッチを入れると、まるで映像が吸い付くようにピタッと静止し、騎手の細かな動きや馬の位置関係をミリ単位で把握できるのです。
倍率は、レース全体の流れを追いやすい10倍や12倍のモデルが主流です。
これらの高性能な防振双眼鏡は、購入すると数万円から十数万円と非常に高価ですが、その価格に見合うだけの圧倒的なパフォーマンスを持っています。
まさにプロの要求に応えるための究極の機材と言えるでしょう。
これで決まり!おすすめモデル紹介
双眼鏡の選び方としてここまで、多くのポイントを解説してきました。
情報が多くて「結局、自分にはどれが最適なんだろう?」と迷ってしまった方もいらっしゃるかもしれません。
そこでここからは、これまでの選び方のポイントや、定番メーカー・プロの視点といった背景を踏まえ、数ある製品の中から人気と実績があるおすすめモデルを5機種厳選してご紹介します。
初心者向けのコストパフォーマンスに優れたモデルから、プロも愛用するワンランク上の高性能モデルまで、それぞれの特徴を詳しく解説していきますので、ご自身にぴったりの一台を見つけるための参考にしてください。
ニコン スポーツスターEX 10x25D CF

競馬観戦用の双眼鏡として、長年にわたり高い人気を誇る定番モデルが、ニコンの「スポーツスターEX」です。
最大の魅力は、競馬観戦に最適とされる10倍の倍率を備えながら、重量300gという軽量コンパクトな設計を両立している点にあります。
パドックからスタンドへの移動が多い競馬場において、この携帯性の高さは大きな武器となるでしょう。
さらに、本格的な防水仕様になっているため、レース中の突然の雨や湿気を気にせず観戦に集中できます。
ニコン独自の光学系により、価格を抑えつつもクリアでシャープな視界を実現しており、コストパフォーマンスは抜群です。
初めて競馬用の双眼鏡を購入する方で、特にメガネを使用しない(コンタクトや裸眼の)方にとっては、性能・価格・携帯性のバランスが最も取れた一台と言えます。
ビクセン アトレックII HR8×32WP

「遠くの馬を大きく見るよりも、レース全体の流れをしっかり追いたい」という方には、ビクセンの「アトレックII HR8×32WP」が最適です。
倍率を8倍に抑えることで、非常に広い視界(実視界7.5°)を実現しており、高速で動く馬群を見失いにくいのが最大の特徴です。初心者の方でも扱いやすい倍率と言えるでしょう。
また、対物レンズ有効径が32mmと大きいため、光を多く取り込むことができ、明るくシャープな視界を確保します。
日中のレースはもちろん、ナイター競馬でもその威力を発揮し、急な雨でも安心な防水設計なのも魅力です。
さらに、アイレリーフが15mmと長い「ハイアイポイント設計」のため、メガネをかけたままでも視野全体を快適に見渡すことが可能です。
メガネユーザーの方には特におすすめしたい、本格派モデルです。
ペンタックス UP 8-16×21 ZOOM

「パドックもレースも、これ一台で柔軟に対応したい」という欲張りな方には、ペンタックスのズーム式双眼鏡がおすすめです。
このモデルは、ダイヤル操作ひとつで倍率を8倍から16倍まで自由に変更できるのが最大の特徴です。
馬との距離が近いパドックでは、8倍の広視界で馬体全体をチェックし、スタンドからのレース観戦では16倍の高倍率で遠くの攻防をクローズアップする、といった使い分けが可能です。
独自の光学系により、ズーム全域で良好な見え味を実現しています。
ただし、ズーム式の特性上、倍率を上げると視界が暗くなり、手ブレも目立ちやすくなる点は留意が必要です。
一台で様々なシーンをカバーできる利便性を重視する方に適した、個性的なモデルと言えるでしょう。
キヤノン 10×30 IS II

競馬観戦において「最高の観戦体験」を求めるならば、防振双眼鏡の定番であるキヤノンの「10×30 IS II」は外せません。こちらは競馬実況アナウンサーも愛用する、まさにプロ仕様のモデルです。
この「10×30 IS II」は競馬に最適な10倍の倍率と、光を多く取り込める30mmの対物レンズ有効径という優れた基本性能に加え、キヤノンが誇る強力な手ブレ補正(IS)機能を搭載しています。
ボタンを押している間、視界は驚くほど静止し、まるで三脚に固定したかのような安定感を実現します。
これにより、遠くの馬群のわずかな位置取りの変化や、騎手の細かな手綱さばきまで鮮明に識別可能です。
価格は防振のため高価ですが、それに見合うだけの圧倒的な感動とクリアな視界を提供してくれます。
ワンランク上の競馬観戦を求める方に最適な一台です。
ケンコー・トキナー VC Smart 12×21 Cellarto

キヤノンのような定番モデルもおすすめですが、さらに高倍率を求め、かつ面倒なモード切替などを一切行いたくない、最新技術を体験したいという方には、こちらのケンコーのモデルがおすすめです。
12倍という高倍率は、遠くの騎手の勝負服の柄や馬の細かな動きまで捉えられますが、通常はわずかな手の揺れも大きなブレとなり、安定した観戦は困難です。
しかし、この「VCスマート セラート」は、高性能な手ブレ補正機能を搭載しています。
さらに最大の特徴は、双眼鏡が「対象を探して大きく動いている時」と「対象を捉えて静止している時」の揺れの違いを自動で検知し、瞬時に最適な防振モードに切り替える「防振モード自動選択機能」を備えている点です。
これにより、利用者は一切の操作を気にすることなく、常に安定した視界を得られます。
価格は高価ですが、それに見合うだけの「ブレのないクリアな高倍率の視界」という圧倒的なアドバンテージを提供してくれます。
本格的な観戦体験を求める方におすすめの高性能モデルです。
まとめ:最適な「競馬用双眼鏡」を手に入れてレースを楽しもう
最後に、この記事の要点をまとめます。
- 競馬観戦で双眼鏡は必須ではないが、あると楽しさが格段にアップする
- レース中はターフビジョンと併用して戦略的に使うのがコツ
- スタンドでの観戦は、汎用性の高い8倍から12倍がおすすめ
- パドックでの使用がメインなら6倍から8倍の倍率で十分
- 高倍率(10倍以上)を選ぶなら手ブレ補正機能があると快適
- 屋外での使用を考えると防水機能付きが安心
- メガネをかけている人はアイレリーフ15mm以上のモデルが必須
- レース全体の把握には「広視界」タイプ、特定馬を追うなら「高倍率」が適している
- 持ち運びの負担を減らすため、300g前後の軽量モデルも人気
- 「ニコン」は優れた光学性能と豊富なラインナップで高い支持を得ている
- 実況アナウンサーは高性能な双眼鏡を駆使して情報を伝えている
- 現在、競馬場での双眼鏡の貸し出しサービスは、ほぼ行われていない
- 購入前のお試しとしてオンラインレンタルを活用するのも一つの手
- 自分の観戦スタイルに合った双眼鏡を選ぶことが最も重要
- 最高の双眼鏡を手に入れて、競馬観戦をよりエキサイティングな体験にしよう


